日本手話文化協会の代表理事、藤乃です。 私は手話に携わり24年以上が経ちますが、これまで2万人以上の生徒や企業研修などを行なってきました。 その経験を通じて分かったことは1つ。 手話を上達させる(習得)のが早い人には共通することがあります。 その手話を上達させる最大の秘訣とは、に尽きます。 手話に限らず、外国語の習得も同様で教材や動画などで一生懸命に独学をしても 使う場所がなければ話せるようにはなりません。 これは私の経験だけでなく周りもそうです。 今でこそ、私も沢山のろう者の友達を作ることができましたが、 最初のうちは、苦労しましたし私が手話を学び始めたときは地域の手話サークルや講座にも通い詰めました。 しかし、手話ができる方や既存の仲の良い雰囲気に飲まれてしまい・・ 「手話を使う」「手話仲間を作る」「手話を楽しく学ぶ」 どころではありませんでした。 気付けば、手話は大好きだったのですがリアルの学習場所からは遠退いてしまう過去がありました。だからといって、 手話を話す上で、ネイティブろう者の存在は欠かせないものですし、 出会いと触れ合いを重ねることができれば、豊かで表現力に長けた手話を習得できます。 また、それだけでなく、ろう者との出会いはこの3つの負のループにハマってしまい、手話を学び続けていても自信がない人が急増しています。 このままでは、手話を学んでいる意義が不明瞭になり、手話界からの離脱が始まってしまいます。 そうなると、今まで学んできた手話への投資(時間もお金も知識も)がすべて水の泡になってしまいます。 そのようにならないためにも全国のろう者や難聴者や手話学習者の多くの仲間に出会って言語を学ぶことは文化を学ぶことでもあります。 ・聴者の文化・難聴者の文化・ろう者の文化 それぞれの立場での文化や考えや歴史や想いを知ることは手話コミュニケーションを行う上で非常に重要なことでもあります。手話を必要とする人は ・ろう者・中途失聴・難聴者 いろいろな聴力レベルの方がいますが手話の表現も各々で異なります。 例えば、 日本語が母語として育った中途失聴者は 「日本手話より 日本語対応手話が読み取りやすい」 という方もいます。 また、日本手話を母語として育ったろう者は 「日本語対応手話より 日本手話が読み取りやすい」 というケースも多いです。 重要なことは 言語(手話)